業者選びのポイントに!太陽光発電メンテナンス技士資格の信頼性
太陽光発電を導入した場合に重要な要素なのはイニシャルコストですが、その一方で留意しなければならないのが太陽光発電を行っていくためのメンテナンスです。メンテナンスには専門の知識が必要であることから専門業者に任せた方がよいといえるでしょう。メンテナンスには資格が必要です。資格を持つスタッフが在籍する会社を選びましょう。
日頃からメンテナンス業務を依頼するメリット
基本的に太陽光発電は、太陽が出て光があたっている間は自動的に発電を行い、家庭用であれば余剰となった電気を電力会社に販売します。また産業用に設置したものは、発電したものをそのまま電力会社に売り渡すということによって利益を得るというものです。定期的なメンテナンスは必要ですが、他の発電方法と比べると可動する部品はなく、電子部品で構成されており、自動で制御されているため、稼働のみに焦点を当てるとメンテナンスは不要のように思えます。
また、手間をかけずに利益を得られるというイメージがありますが実際にはさまざまな問題が発生するリスクがあるのです。とくにメンテナンスだけをしてもらうだけでなく、トラブルが発生したときに対応できるかが業者選びのポイントにもなるといえるでしょう。最低限のことだけをしているのではそもそもメンテナンスが行き届いているとはいいがたく、太陽光発電を行うときにはトラブルが発生した時にも対応してくれる業者を選ぶことが重要です。
日頃から設備を見てもらっていれば問題が起こった時に問題箇所を発見するスピードが速くなり、問題点を発見すればそれらを修理する作業も迅速に行え、トラブルによって起こる設備の稼働停止期間を最小限にできるメリットもあるのです。
しっかりとしたメンテナンスが求められる太陽光発電
太陽光発電の仕組みは、太陽電池とパワーコンディショナーと呼ばれる装置によって成り立っています。太陽電池パネルは一枚のパネルではそれほど多い発電量があるわけではなく、電圧の低いものであるため、一枚程度では家庭用で使われる電気を得られません。このため複数のパネルを設置してパワーコンディショナーを使い電圧を高め、家庭用で使われる電気にするのです。
その一方で設置すれば放置していても発電してしまうというのが太陽光発電であるというイメージが先行したため、設置後のメンテナンスを行わないというケースも多くありました。しかしこのような対応では大きなトラブルを引き起こす原因になるため、太陽光発電についての規制法律である現行法の「改正FIT法」では、とくに産業用発電に関してメンテナンスを行うことを義務化しています。
この場合にはメンテナンス体制の明確化やその内容、またフェイスの設置や発電所の情報公開看板の設置などがあります。これらは最低限クリアしていれば問題となりませんが、実際に業者に依頼して行う場合には発電量の監視なども含まれるものです。太陽光発電は太陽さえ出ていれば発電できるものですが、その一方で、何らかの理由で発電量が低下することが考えられます。発電量の低下は減収につながるため、その点でも日々の管理が重要だといえるのです。
業者を選ぶときのポイントとしての資格
業者が行うべき仕事としては、定期点検のほか遠隔監視や緊急の駆けつけといったものがあります。定期点検は異常がないか調べるというもので、定期的に行うことで不具合が発生時に迅速に対応でき、遠隔監視をすることによって、定期点検で問題がなくても発電量の低下を検知してスピーディーに対応できます。遠隔監視をする時には利用者に対してもアプリを使って通知するサービスを利用すれば、すぐに駆けつけて問題を解決できるのです。
一方で、日本の場合にはさまざまな災害が起こりうる地域であることから、長期間にわたって安全に利用していくために、災害が発生して問題が起こった場合にその復旧作業を行ってくれるサービスもあります。いずれにしてもさまざまなサービスを利用する場合には費用がかかるため、発電量によって得られる利益からその費用を充分に捻出できるかどうか考慮して選ぶことが大事です。
一方でサービス内容だけでなく資格を持った人が対応してくれるかということも重要なポイントになってきます。太陽光発電のメンテナンスに求められる資格としては一般社団法人太陽光発電保安協会(JPMA)が行っている「太陽光発電メンテナンス技士」のほか、太陽光発電協会(JPEA)の「PVC施工技術者」などがあります。直接太陽光発電に関連しないものでも、資格を有している人が対応にあたるとそれだけ確かな技術で問題を解決してくれます。
太陽光発電を行うには日頃のケアが必要で、それらを業者に依頼することは珍しくありません。しかし、対応を行ってくれる業者は、その品質が同じということはなく、選ぶ時には必要な資格を有している人が対応にあたってくれる業者を選ぶことが長期的な目で見てもメリットがあります。